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高齢者虐待―実態と防止策 (中公新書)
高齢者虐待―実態と防止策 (中公新書)
高齢者虐待―実態と防止策 (中公新書)
小林 篤子
定価: ¥ 777
販売価格: ¥ 777
人気ランキング: 133962位
おすすめ度:
発売日: 2004-07
発売元: 中央公論新社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
コンパクト&戦慄
本書は読売新聞記者である著者が、
高齢者虐待の現実につき、
1.家庭内 2.施設内 3.欧米の取り組み、をコンパクトにまとめた上、
4.提言・展望を示すというものです。
1・2については、まさに戦慄を覚える内容です。
我々の人生の最期が文字通り地獄であること、
しかもそれが現在進行形であることに呆然とさせられます。
テロ特措法なんて言っている場合ではない、
優先順位永久1位の政策課題がここにあらわになっています。
なぜなら、基本的に我々全てが必ず老い衰えて死ぬのだから…。
また、個人的にここ1年ほど親族の介護(のようなもの)をしているため、
家庭内虐待のレポートには胸を打たれました。
自分が気がつかないうちに「虐待」の加害者になっていないか?
自らを省みるきっかけをくれた本書には感謝しています。
医療関係者や施設職員たちによる恐るべき虐待の実態
施設の職員や医療関係者による暴言・暴力・放置によって、人間としての尊厳を踏みにじられていく老人たちの姿が浮かび上がる本である。
職員たちは、自分の都合から、おむつ使用を強制したり、ベッドに拘束しようとしたりする。まさに老人を監禁状態に置こうとするのである。
病院は、医療費が高く取れるからと、管を入れたがる。おむつ交換が面倒だからというだけでチューブを入れてしまうことさえもある医療関係者たち。あるいは、「食べられる」人に対しても、すぐに喉に穴を開けて経管栄養にしてしまう医師。
「支配する側」と「支配される側」という心理状態によって虐待が日常的に生み出される、その顕著な場所が介護施設や病院なのだ。職員や医療関係者は目を見開いて読んでいただきたい。
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