社会福祉の資格

手術の前に死んでくれたら―ボスニア戦争病院36カ月の記録

シェリ フィンク



定価： ￥ 1,995

販売価格： ￥ 1,995

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発売日： 2004-11

発売元： アスペクト

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もし私が医者だったら？
帯には「戦場を生き抜いた医師たちの壮絶なノンフィクション」。気になって手に取り,即購入。あっという間に読み終えた。
高校時代,耳にしていたボスニア・ヘルツェゴビナ紛争。遠いヨーロッパの遠い出来事。「民族紛争」と言われてもピンとこなかった。「民族粛清」「大虐殺」なんて遠い出来事だと思っていた。こんなことが1990年代に起きていたなんて！
セルビアが民族浄化するために，ボスニアのイスラム都市を攻撃。スラブニツァはセルビア軍に包囲される。その中での医師たちの物語。この本では，様々な医師が登場する。イスラムの医師。国境なき医師団の医師。包囲されたスラブニツァに外から援助に来る医者。セルビア人医師。
普通の医者だった彼らは，戦場の中で，医療器具も物資もない中で，それでも治療を求めてくる患者を前に医療行為をしなければならない。そう，麻酔のない中でも手術を行わなければならない・・・
タイトルは，このような状況で医者が心で願う本音の言葉だ。治療される方も，治療する医者も，この状況で平静を保つことができなくなる・・・
スラブニツァが陥落するまでの間の医者たちを追う迫真のノンフィクション。これが戦争だ。これが人間だ。